経木・折箱・木材加工 名古屋市中川区 大正二年創業 お見積り・サンプルのご請求 052-361-1383
坂野商店
大正二年 坂野政吉商店より
経木ができるまで

丸太が、紙のうすさになるまで

工程そのものは、大正二年から変わっていません。丸太を回して刃を当て、乾かし、寸法に断つ。変わったのは、断つ寸法の数だけです。

0.2 – 0.4mm経木の削ぎ厚み

突板は〇・二〜〇・六ミリ。用途に合わせて調整します。

476通りこの四年間で断った寸法

うち七八通りが、いまも継続して動いています。

無垢・無漂白着色も薬品処理もしない

削いだままの木です。コーティングも発泡剤も使いません。

01 原木

丸太のまま、工場に入れる

節の少ない部分だけが経木になります。丸太のどこを使うかは、削る前に決まっています。

樹種はスギ・ヒノキが中心。用途によって桐・スプルスも扱います。
工場に積まれた原木の木口
02 削ぎ

ロータリー機で、回しながら削ぐ

丸太を回し、刃を当てて、一枚の長い原反に削ぎ出します。据付から長年、現場の一線で動いている機械です。

経木は〇・二〜〇・四ミリ。突板は〇・二〜〇・六ミリ。板目取りです。
据付から長年稼働しているロータリー機
03 原反

削ぎたては、まだ濡れている

削ぎ出したばかりの木肌には、木目と切削の跡がそのまま残ります。着色も薬品処理もしません。

化学発泡剤・コーティングは使いません。無垢・無漂白のままです。
ロータリー機から出てきたばかりの経木の原反
04 乾燥

棚に掛けて、乾かす

自社工場で、自然に近い状態で乾かします。急がせると反り、割れます。ここは待つ工程です。

乾燥後の状態で、腰の強さと平坦さが決まります。
自社工場で乾燥させている経木
05 断裁

取引先ごとの寸法に、断つ

ここからが、坂野商店の仕事の本体です。同じ経木でも、納める先ごとに寸法が違います。

この四年間で断った寸法は四七六通り。うちいまも動いているのが七八通りです。
裁断機のまわりに束が並ぶ工場内
06 選別

一枚ずつ見て、束にする

節、割れ、厚みのばらつきを外し、樹種と厚みごとに束ねます。神事に納めるものは、見えない部分の精度がそのまま信頼になります。

祭祀用和紙・絵馬・神楽箱は、毎年同じ時期に、同じ品質で納める仕事です。
樹種・厚みごとに束ねられた原反
これから増える工程

折る、貼る。

二〇二六年中頃、文庫折貼機が稼動します。これまで経木までをお納めし、折って貼る工程は折箱屋さんにお願いしてきましたが、定番の三規格については当社で仕上げまで行えるようになります。

坂野商店単独の設備投資ではなく、業界全体の生産体制を次の世代に渡すための補助金事業として採択されたものです。稼動後は同業他社さまからのOEM受託も承ります。

自動化を、職人の仕事を奪うものとは考えていません。繰り返し作業の負担を減らし、百年を超えて培った「整える」基準を機械の仕様に組み込むことで、次の世代も同じ精度で出荷できる体制をつくるためのものです。

21 × 12 cm15 × 9 cm21 × 9 cm
導入を予定している文庫折貼機と同型機
導入を予定する文庫折貼機と同型機。200V単相・熱プレス方式。既存設備と同じく、現場で長く使い続けられる一台を選定しています。

仕様やご不明点は、お気軽に。

材質・厚み・ロットなど、案件ごとのご相談に対応いたします。